【連載・第1回】埼玉からアイデアを社会実装へ 埼玉合宿型研修を実施

埼玉合宿型研修・レポート1-1

30歳未満の若者を対象に、埼玉を実証実験フィールドとして、アイデアの社会実装と人材育成に取り組む「S.T.A.R.プロジェクト」の採択者(以下、クリエータ)向け合宿型研修を8月20~22日、埼玉県内で開催しました。

クリエータは、企業・自治体から示された課題に挑む「ミッションコース」と、自ら考えたアイデアを形にする「人財育成コース」に分かれて活動。最大70万円の開発資金や、経験豊富なメンターによる最長5か月間の伴走支援などを受けながら、実証を目指します。

3日間の合宿にはクリエータ9組が参加。企業・自治体への訪問、プロジェクトマネジメントの講義、計画作成などに取り組みました。

AKATSUKIプロジェクト経験者から学ぶ

初日は、ベルーナと埼玉新聞社を訪問。社員から会社概要や課題の説明を受け、参加者同士で問題意識の共有や意見交換を積極的に行いました。

盆栽などの3Dデジタルアーカイブを手掛けるBONSAIENCE(さいたま市大宮区、石井友一朗代表)の内海氏をお招きして講義いただき、若者のアイデアが支援プログラムを通じて事業化された事例を学ぶ機会となりました。

同社は2023年、立ち上げメンバーが友人の祖父から黒松の盆栽を譲り受けたことをきっかけに活動を開始。同年度には盆栽専用の自動水やり機「BonsaIoT」の開発に取り組み、福岡未踏的人材発掘・育成コンソーシアムの支援対象に採択されました。

その後、情報処理推進機構(IPA)の未踏アドバンスト事業への採択を経て、2025年7月に法人化。現在は「盆栽×サイエンスで、盆栽をより身近に、より楽しく」を掲げ、盆栽などの立体物を3Dデータとして記録・活用しています。さいたま市大宮盆栽美術館の協力を得て、名品盆栽をオンライン上で鑑賞できる「BONSAIENCE Museum」も制作しています。

自分のテーマをプロジェクトに

1日目の夜は自己紹介と各自が考える課題の共有、「プロジェクトの基本」に関する講義、プロジェクトを定義するワークショップを実施しました。

埼玉を実証の場として、アイデアをどう形にしていくのか。クリエータの皆さんは企業の取り組みを学びながら、自らのプロジェクトを考える3日間をスタートさせました。(第2回に続く)